跳ね上げ式だった?
二階堰を隔て、四の丸と西の郭に架かります。1671年(寛文11年)、4代藩主
この橋は、その名の通り、橋を跳ね上げられる可動式だったという説があります。殿様がお忍びで市中へ出向いたり、隠密が殿様の密命を受けて本丸へ出入りしたりする際に用いられたと思われます。
橋の周辺
橋の付近にはトイレがあります。橋を渡って西の郭には、北の郭へ通ずる石段、東屋、そして蓮池が広がります。
東屋では市民が将棋をする姿がよく見られ、憩いの場となっています。
基本情報
架け替え | 調査中 |
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橋の長さ | 5.7メートル |
橋の幅 | 5.2メートル |
位置
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御塗師場があった
西の郭から、波祢橋と四の丸を眺めた様子です。写真の向こう側の建物は公園関係者の資材置き場・施設となっており、関係者以外は立ち寄ることができません。
古地図によれば、藩政時代にはこの場所に「御作事場」が、また写真に向かって波祢橋を渡った右側には「御塗師場」があったことが分かります。そこでは、藩の保護を受けた津軽塗職人たちが、互いに腕を競いあっていたようです。
四の丸側から見た様子
このページの冒頭で説明されているように、藩主がお忍びで城を出るときに使われた橋だとも言われていますが、古地図を見てもこの橋のことは描かれていません。お忍び用の橋だから省かれたのか、あるいはもともとこの橋は存在していなかったのか……謎は尽きません。
波祢橋の上からの二階堰川
波祢橋の上から二階堰川を見た様子。写真に向かって左側に広がるのは、護国神社前の広場です。さくらまつりの時期には演芸場やたくさんの出店が立ち並び、大勢の人でにぎわいます。
ここから本丸への最短ルートは、この跳ね橋を通って西口券売所へと向かうルートです。
周辺施設・スポット
天守/御三階櫓
江戸時代に築かれ日本に現存する12の天守のうち、最北端に位置する天守です。
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春陽橋
西濠を隔て、市街地である五十石町と西の郭に架かります。城内では最長の橋です。
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武徳殿休憩所
武徳殿は、柔剣道の練習場として明治末期に建設されたものです。現在は土産物店や喫茶店などになっています。
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本丸東屋
本丸の北端にある東屋です。桜のシーズンには、撮影スポットとしてもお奨めです。
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最寄りの出口
春陽橋口
西濠に架かる「春陽橋」を渡ってまっすぐ進めば、二階堰に架かる「波祢橋」が見えてきます。
春陽橋口の付近には、西濠と桜が眺められる津軽そばの高級店「野の庵」があります。
最寄のトイレ
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波祢橋前トイレ
園内からだと波祢橋を渡る手前に、さくらのトンネルからだと、園内に入ってすぐ左手にあります。
トイレの標識は、人々に解りやすい標識でありながら、公園の景観を損なわないデザインになっております。