藩主も登った櫓
城郭にとりつく敵への攻撃や物見のために造られたもので、防弾・防火のために土蔵造りとなっています。
1・2層は四間四方の同面積ですが、3層目を小さくし屋根は入母屋にしています。歴代の藩主は、この櫓から三の丸を通る弘前八幡宮の山車行列などを観覧したと伝わっています。
櫓の名前は、天守から見た方角を12支で示したもので、辰巳は南東に当たります。
櫓の周辺
辰巳櫓は追手門から入城したときに最初に見える櫓です。中濠を挟んで見るとソメイヨシノに囲まれ、正面からは天に高くそびえます。
基本情報
場所 | 二の丸 |
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建築年代 | 慶長15年(1610) |
構造 | 3層3階、 |
位置
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弘前城植物園の向かいだからこそ
辰巳櫓は弘前城植物園の向かいに位置しているため、毎年10月に弘前城植物園を主要な舞台として開催される、菊と紅葉まつりの時には周囲に様々な菊人形が設置されます。
濠の上にも模型の船が浮かべられ、絶好の写真スポットのひとつとなっています。
桜吹雪
春になると辺り一帯に桜が咲き、櫓と合わせて写真を撮る人が多くなります。
桜祭りも終盤の時期、風が強く吹いた時、桜の木の間から桜吹雪が舞う様子が見られ、幻想的な世界を体験できます。
周辺施設・スポット
時太鼓櫓跡
城内に時間を知らせるための太鼓が置かれた櫓の跡。廃藩置県から間もなく、惜しくも解体されました。
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二の丸雨天休憩所
二の丸内にある、屋根つきの休憩所ですが、パイプを組んだだけの簡素なものなので、大雨の時の使用には注意が必要です。
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南内門
杉の大橋を渡って二の丸に入る時に通過する門です。簡素な外見は、戦国の威風をよく伝えています。
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中濠
二の丸と三の丸を隔てる濠です。この濠には全部で2つの橋、「杉の大橋」と「石橋」の橋がかかっています。
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最寄りの出口
追手門口
追手門が弘前城の正面玄関と呼ばれるように、ここから入城するのがスタンダードといえます。
追手門口の付近には、路線バスと100円バスの停留所があり、タクシーの停車場もあるため交通の利便性に優れています。交差点向かいの「市立観光館」には駐車場があるため、車で来城される方もここからの入城が便利です。
市役所の駐車場は、さくらまつり期間中に臨時駐車場となります。
最寄のトイレ
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未申櫓前トイレ
南内門から未申櫓の方向へ歩く途中にあります。
トイレの標識は、人々に解りやすい標識でありながら、公園の景観を損なわないデザインになっております。