門を監視する警備施設
上級武士に仕えていた人々のことを与力といい、その与力が見張り役として警備をした詰所(番所)を与力番所といいます。
与力番所は、城内の要所に配置され、藩政時代には追手門与力番所、三の丸東門与力番所など12ヵ所に建てられていたと伝わります。
廃藩以降取り壊されることもなく、そのまま放置されていたものが、1915年(大正4年)頃に現在の緑の相談所が建てられているその東側に曳屋移築され、以後公園管理人宿舎や作業員詰所として使用されていました。そして1979年(昭和54年)から3年をかけ、文化庁の指導協力を得て再度復元移築されたものが現在の与力番所です。
番所の周辺
与力番所では、さくらまつりの期間中に抹茶や弘前市内のお店で作られた和菓子が供されます。
毎年多くの観光客がこちらで和菓子を食べながら休憩しています。記念撮影をする方も多く見られます。
期間中はぜひ抹茶と和菓子をどうぞ。
<看板内容>
二の丸東門与力番所
与力番所とは、城内の主要な箇所の見張り所として配置されたもので、藩政時代には追手門与力番所、三の丸東門与力番所等十二ヶ所に建てられていたようである。
この与力番所の建築年代は定かではないが、柱や梁に残された墨書きは、江戸時代初期に建てられた三の丸東門の墨書き跡と酷似し、構築手法は江戸時代中期の様相を呈していることから古材を利用し、
江戸時代中期に一度改修したものと推定される。
廃藩以降取り壊されることもなく、そのまま放置されていたものを、大正四年頃に現在、緑の相談所が建てられているその東側に曳家移築し、以後公園管理人宿舎や作業員詰所として使用されていた。
それを、昭和五十四年から三ヶ年をかけ、文化庁の指導協力を得て再度復元移築したものである。
基本情報
場所 | 二の丸 |
---|---|
建築年代 | 不明 |
位置
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さくらまつり期間の様子
さくらまつり期間中、与力番所は一服して休憩のできるスペースに変貌します。
周囲の美しい桜に目を楽しませつつ、お茶を頂くのは乙なもの。ぜひお立ち寄りください。
休憩所の中から
さくらまつり期間以外の与力番所は、静かで穏やかな雰囲気に包まれています。
散歩の合間にちょっと立ち寄って、木々の木洩れ日や鳥のさえずる声に包まれながら一休みするのもよいでしょう。
夏は涼しく、日よけに最適です。
周辺施設・スポット
弘前城植物園
園内には、1500種、12万4000本の樹木などを植えており、四季折々の草花、庭園なども楽しめます。
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日本最古のソメイヨシノ
樹齢100年を超える、現存する日本で最も古いソメイヨシノです。
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丑寅櫓
弘前藩政を中心とした歴史、美術工芸資料を系統的に展示し、郷土の理解に役立つようにしています。
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ピクニック広場
追手門広場をくぐり、桜や松の林が続く左手に広がるのが、全面芝生の市民広場です。
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最寄りの出口
東門口
追手門口と同様に、ここから入城する観光客も多くいます。まっすぐ進めば、どの出入り口よりも早く天守閣を見ることができます。
東門口の付近には、津軽為信公銅像で有名な「弘前文化センター」があります。文化センターには駐車場がありますし、その周辺には路線バスと100円バスの停留所があります。
最寄のトイレ
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与力番所付近トイレ
丑寅櫓から与力番所の方向へ歩く途中にあります。
トイレの標識は、人々に解りやすい標識でありながら、公園の景観を損なわないデザインになっております。