桜 (サクラ)


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大枝垂れ(オオシダレ)

弘前城の大枝垂れ

場所:二の丸

1914年(大正3年)、在弘宮城県人会の寄付により植栽されたもので、園内では最大のシダレザクラです。シダレザクラはエドヒガンの枝垂れ性品種で、長寿の桜として知られています。
本丸には、この桜と同時期に植栽された「御滝桜」や「弘前枝垂れ」などがあります。

大枝垂れは2011年の大雪で根元から倒れてしまいました。
「樹齢100年の大シダレ桜」の1年以上にわたる復活に挑んだ物語がドキュメンタリーとして「NHK プロフェッショナル 仕事の流儀」(テレビ)で放送されました。

名称 シダレザクラ
科名 バラ科
幹周 3.65メートル
樹高 約16メートル
植栽 1914年(大正3年)

正徳5年のカスミザクラ

弘前城の正徳5年のカスミザクラ

場所:二の丸

1715年(正徳5年)に藩士が京都から桜の苗木を25本持参し、城内に植えたものの1本です。元の幹は朽ちてしまいましたが、ひこばえ(※1)が成長して毎年美しい花を咲かせます。
カスミザクラは津軽地方にも自生し、花が白いので遠くから見ると霞のように感じられることから名づけられたものです。

※1
とは、樹木の切り株や根元から出る若芽のことです。太い幹に対して、孫(ひこ)に見立てて「ひこばえ(孫生え)」といいます。

名称 カスミザクラ
科名 バラ科
幹周 1.2メートル、1.1メートル、0.74メートル(3幹)
樹高 約13メートル
推定樹齢 295年以上

日本最古のソメイヨシノ

弘前城の日本最古のソメイヨシノ

場所:二の丸

旧藩士の菊池楯衛から1882年(明治15年)に寄贈されたもので、現存するソメイヨシノでは日本最古のものです。
ソメイヨシノは成長が早いわりに寿命が60年から80年とされていましたが、弘前公園のソメイヨシノは樹齢100年を越すものが300本以上あって、立派に花を咲かせていることから、その管理技術は多くの専門家から日本一と絶賛されています。

名称 ソメイヨシノ
科名 バラ科
幹周 4.1メートル
樹高 約9メートル
植栽 1882年(明治15年)

御滝桜(オタキザクラ)

御滝桜

場所:本丸

1914年(大正3年)、在弘宮城県人会の寄付により植栽されたシダレザクラの内の1本です。このときのシダレザクラが成長し、今ではシダレザクラの名所にかぞえられるまでになりました。
この樹は、石垣の上から水面に向かい長く枝を垂らしており、故棟方 志功画伯が「御滝桜」と命名した名木です。

名称 シダレザクラ
科名 バラ科
幹周 3.05メートル
樹高 約7.4メートル
植栽 1914年(大正3年)

弘前枝垂れ

弘前枝垂れ

場所:本丸

1914年(大正3年)、在弘宮城県人会の寄付により植栽されたシダレザクラの内の1本です。
この樹は、似た環境にある「御滝桜」よりも開花が3~4日早く、時々化弁の枚数が7~8枚となり普通のシダレザクラとは異なることから、「弘前枝垂れ」と呼んでいます。

名称 シダレザクラ
科名 バラ科
幹周 3.07メートル
樹高 約5.4メートル
植栽 1914年(大正3年)

シダレザクラ

シダレザクラ

場所:本丸

弘前公園の桜の管理の特徴は、毎年欠かさず行う剪定と施肥による若返り法にあります。
「サクラ切る馬鹿、ウメ切らぬ馬鹿」という、ことわざのように、本来、サクラは切ってはいけないものと考えられていました。ところが1960年(昭和35年)、樹勢が弱っていたこの樹を、園内で初めて強剪定したところ、樹勢が回復しました。この樹はリンゴの栽培技術を参考に、園内全てのサクラを剪定するようになった記念すべきサクラなのです。
現在、サクラの剪定は、施肥とともに寿命を延ばすために欠かせない管理作業の1つとなっています。

名称 シダレザクラ
科名 バラ科
幹周 2.5メートル
樹高 約7.2メートル
推定樹齢 90年以上

日本最大幹周のソメイヨシノ

弘前城の日本最大幹周のソメイヨシノ

場所:三の丸

環境省が実施している全国巨樹巨木林調査により、日本最大幹周のソメイヨシノであるとされたものです。
植栽時期は最古のソメイヨシノと同じ1882年(明治15年)という可能性もありますが、少なくとも1901年(明治34年)には植栽されていたものと思われます。

名称 ソメイヨシノ
科名 バラ科
幹周 5.37メートル
樹高 約10メートル

弘前雪明かり(ヒロサキユキアカリ)

弘前雪明かり

場所:三の丸

市民からの寄付で植栽されたもので、咲き始めは淡紅色に覆輪が入り、満開になると白色になる八重咲き品種です。
「有明」が変化したものとされており、ソメイヨシノよりも1週間遅く開花します。
平成元年に当市で開催された桜シンポジウムにおいて新品種であることが判明し、盛岡市の育種家である橋本 昌幸氏により提唱された品種名です。

名称 サトザクラ
科名 バラ科
幹周 0.95メートル、0.43メートル、0.75メートル(3幹)
樹高 約5メートル
推定樹齢 50年以上

八重紅枝垂れ(ヤエベニシダレ)

弘前城の八重紅枝垂れ

場所:本丸、二の丸、北の郭

エドヒガンからできたシダレザクラの変種です。淡紅紫色の八重咲き(15枚~25枚)であり、ソメイヨシノより遅い開花となります。
明治時代、仙台市長であった遠藤 庸治が仙台市内で増やし、その子孫樹を各地に贈って普及に努めたとされます。そのため「遠藤桜」とも呼ばれます。

横浜緋桜(ヨコハマヒザクラ)

弘前城横浜緋桜

場所:三の丸

ヤマザクラの変種のケンロクエンクマガイとカンヒザクラの交配種です。濃紅紫色の一重咲き(5枚)であり、ソメイヨシノよりも早い開花となります。
1972年(昭和47年)に横浜市の演芸家、白井 勲によって交配されたのが最初で、1985年(昭和60年)に新種登録されました。

東錦(アズマニシキ)

弘前城東錦

場所:三の丸

エドヒガンの雑種と考えられており、淡紅色の八重咲き(15枚~20枚)です。外側の花弁がやや濃い色になるのが特徴で、ソメイヨシノよりも遅い開花となります。
東京の荒川堤にあったものを京都の造園家、佐野 籐右衛門が保存し、今に残るとされます。

関山(カンザン)

弘前城関山

場所:二の丸

全国で見られるサトザクラの代表品種関山(カンザン)は濃桃色の八重咲き品種です。
花が長い期間持つことが特徴で、長い期間楽しむことができます。
花弁の数は多く、21~50枚ほど。広開形をしています。
塩漬けに用いられる品種としても知られています。

鬱金(ウコン)

弘前城鬱金

場所:三の丸

数百品種あるサクラの中で、唯一黄色の花を咲かせます。淡黄色の八重咲き(10枚~25枚)であり、ソメイヨシノよりも遅い開花となります。
名前は、ウコン(ショウガ科)の根を染料に用いた鬱金色に由来し、混同されないよう「鬱金桜」とも呼ばれます。東京の荒川堤で栽培されていた品種とされます。

松月(ショウゲツ)

弘前城松月

場所:三の丸

花は大輪の八重咲きで下に向かって垂れて咲きます。
花の色は花の端が赤く中心は白で、花びらの先近くに細かい切れ込みがあります。
樹形は傘型で横に大きく広がり、ソメイヨシノよりも遅れて咲き始め、花の時期に葉が出始めます。

大島桜系で、美しい八重桜として人気があります。

大島桜(オオシマザクラ)

弘前城大島桜

場所:三の丸

カスミザクラの海岸型とされます。白色の一重咲き(5枚)であり、ソメイヨシノと同時期の開花となります。
サトザクラと呼ばれる演芸品種の多くはオオシマザクラが片親となっています。ソメイヨシノもエドヒガンとの交配種です。
なお、桜餅の葉は、このサクラの葉を塩漬けにしたものが用いられています。

大山桜(オオヤマザクラ)

弘前城大山桜

場所:植物園

オオヤマザクラはバラ科サクラ属の植物で、野生種の桜です。
ヤマザクラ(山桜)に比べ花や葉が大きいことから名がつけられ、
花色が淡紅色であることからベニヤマザクラ(紅山桜)、北海道に多いので紅山桜、蝦夷山桜とも呼ばれています。

岩木山麓の沿道に連なる“世界一の桜並木”はこのオオヤマザクラが植えられています。

紅枝垂れ(ベニシダレ)

弘前城紅枝垂れ

場所:本丸

エドヒガンの枝垂れ型とされ、花色の濃いものが本種です。紅紫色の一重咲き(5枚)であり、シダレザクラより遅く、ソメイヨシノよりも早い開花となります。平開(花弁が平らに開くこと)しないのが特徴です。

佐野桜(サノザクラ)

弘前城佐野桜

場所:三の丸

淡紅白色であり、花弁枚数の変化(7枚~15枚)のほか、様々な形の花弁がみられます。開花時期はソメイヨシノと同時期となっています。
京都の造園家、佐野 籐右衛門が、京都市大沢池周辺の1万本のヤマザクラから選抜した品種です。植物学者の牧野 富太郎によって命名されました。