弘前公園のチーム桜守
弘前の桜を守り、育てる「チーム桜守」
日本三大桜名所の一つ、弘前公園。ここには日本最古級のソメイヨシノをはじめ、約2,600本の桜が息づいています。この広大な園内の植物全般を管理し、次世代へと繋いでいるのが、弘前市公園緑地課の「チーム桜守(さくらもり)」です。
2014年からは、特定の担当者だけでなく組織として安定した管理を継続できるよう、樹木医を中心としたチーム体制での運用が始まりました。
常識を打ち破った「弘前方式」の誕生
かつて、ソメイヨシノの寿命は60年程度といわれていました。昭和の中頃、弘前公園の桜も老い、勢いを失いかけていた時期があります。転機となったのは1952年。実家がリンゴ農家だった職員が、弱った桜の枝を思い切って剪定し、根元に肥料を施したことでした。
当時の園芸界では「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」といわれ、桜の枝を切ることは禁忌とされていました。しかし、翌年には切った先から新しい芽が吹き、見事に樹勢が回復。これが、同じバラ科であるリンゴの管理技術を桜に応用する「弘前方式」の始まりとなりました。
桜を「若返らせる」3つの柱
チーム桜守が実践する「弘前方式」は、樹木の若返りを基本理念としています。
- 剪定(せんてい):不要な枝を切り落とし、新しい枝の成長と日当たりを促します。
- 施肥(せひ):1本1本の根元に適切な肥料を入れ、地力を高めます。
- 薬剤散布:病害虫から桜を守り、健康な状態を維持します。
この徹底した管理により、弘前公園では樹齢100年を超えるソメイヨシノが今もなお、若木のようなボリュームのある花を咲かせています。
【映像】桜を守る人々の記録
チーム桜守の年間を通した活動を記録した映像です。厳しい冬の剪定から、春の満開を迎えるまでの、桜と向き合う日々が収められています。
(※2018年制作の映像です)
【制作・映像提供:Tokyo Film】
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