弘前公園 桜満開!城門・隅櫓・橋と織りなす春の絶景【2025年最新】
ソメイヨシノが満開を迎えた弘前公園。園内には5つの城門、3つの隅櫓(すみやぐら)が現存しており、いずれも重要文化財に指定されています。水濠をまたぐ9つの橋も、桜咲き誇る園内の絶景を演出する存在です。弘前公園ならではの城門、隅櫓、橋と満開の桜を取り合わせた今年の様子をお届けします。
城門
弘前城は弘前藩初代藩主・津軽為信(つがるためのぶ)によって慶長8年(1603)に計画され、二代藩主・信枚により慶長16年(1611)に完成。築城当初は10棟の城門があったとされていますが、現在はその半数が残っています。
追手門(おうてもん)
弘前公園の正面玄関とも言えるのが、この追手門。 全体的に簡素な素木造りとなっていて、戦国時代の古い形式を残すものとして全国の城郭建築の中でも珍しいものとされています。
南内門(みなみうちもん)
追手門から弘前城天守に向かう際、2つめにくぐるのが南内門。追手門と同じく、城門の2階部分には敵の監視や攻撃をするための物見があります。
東門(ひがしもん)
ヤエベニシダレが目印となる東門口。門をくぐった左手にはさまざまな種類の桜や梅がうえられており、幾重にも花が重なった景色が楽しめます。
東内門(ひがしうちもん)
東門から本丸に向かって直線上にあります。南内門とともに、二の丸に現存する2つの城門。弘前公園最古のソメイヨシノがあります。2024~2025年冬の大雪により屋根の一部が破損。
北門(きたもん)
築城当時は追手門として使われていた門。大光寺城の大手門を移設したといわれ、城内で唯一、実戦の痕跡が確認できる城門です。北方の守護神・玄武にちなみ亀甲門(かめのこもん)とも呼ばれます。
隅櫓
櫓(やぐら)は城郭にとりつく敵への攻撃や物見のために造られたもので、防弾・防火のために天守と同じ土蔵造りとなっています。弘前公園に現存する隅櫓はすべて3層建てで、天守から見た方角を十二支で示した名が付けられています。
辰巳櫓(たつみやぐら)
追手門から入城したときに最初に見える櫓。「辰巳」は南東に当たります。中濠を挟んで見るとソメイヨシノに囲まれ、弘前城植物園や中濠観光舟からも臨めます。
未申櫓(ひつじさるぐら)
南内門をくぐると奥側に見える櫓。「未申」は南西に当たります。防弾・防火のために土蔵造りになっています。2024~2025年冬の大雪による倒木被害でひさしや壁の一部が破損。
丑寅櫓 (うしとらぐら)
南内門をくぐると奥側に見える櫓。「丑寅」は北東に当たります。飾り気のなさが独得の美しさを醸し出しており、物産館前や遊園地から眺めることができます。
橋
桜の風景を引き立ててくれるのが水濠に架けられた橋。現在では来園者の通行を確保し、美観を織りなす建造物ですが、築城時には城郭機能の要衝でもありました。
杉の大橋 (すぎのおおはし)
二の丸と三の丸を隔てる内濠に架かる橋。敵の侵入を防ぐ目的で壊しやすいスギ材でつくられた橋であったため、杉の大橋という名が付けられたとされます。中濠観光舟に乗ると下をくぐることができます。
下乗橋 (げじょうばし)
本丸と二の丸を隔てる内濠に架かる橋。藩政時代、藩士は二の丸側で馬から降りるよう定められていたことが名の由来とされています。下乗橋と天守、桜が織りなす絶景は弘前公園の象徴的な景色です。
鷹丘橋 (たかおかばし)

本丸と北の郭を隔てる内濠に架かる橋。弘前城はかつて鷹丘城(高岡城)と呼ばれており、鷹丘橋の名は由緒ある旧名にちなんだとされています。
春陽橋 (しゅんようばし)
西の郭と西濠西岸を隔てる西濠に架かる橋。園内屈指の人気を誇る撮影スポットで「夜の春陽橋と西濠」は「昼の天守と下乗橋」と対をなす弘前公園のシンボルカット。城内では最も長い橋です。
亀甲橋 (かめのこばし)

外濠をまたぎ四の丸に架かる橋。園内の主だった橋のような朱染めではなく、深緑色で塗られており、落ち着いた趣の写真が撮れます。橋から眺める桜と岩木山の景色も見事です。
そのほかの橋
二階堰を隔て、四の丸と西の郭に架かる波祢橋(はねばし)、二階堰を隔て、三の丸と四の丸に架かる賀田橋(よしたばし)、外濠をまたぎ四の丸に架かる一陽橋(いちようばし)があります。中濠を隔て、二の丸と三の丸に架かる東内門外橋(石橋)は園内唯一の石造りの橋になっています。
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弘前さくらまつり2025の開催情報
会期:2025年4月16日(水)~5月5日(月)
会場:弘前公園
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