橋の名に残る、兵法の工夫
中濠を隔て、二の丸と三の丸に架かる橋です。
築城当時、スギ材でつくられた橋であったため、杉の大橋という名が付けられたとされます。
この橋は、戦になると敵の侵入を防ぐため壊される架け橋でした。そのため、壊すにしても焼き払うにしても、柔らかく燃えやすい性質を持ったスギが用いられたと思われます。
1821年(文政4年)、濠の両側が石垣となるとともに、ヒノキ材による架け替えが行われ、欄干と
橋の周辺
二の丸側には橋を渡ってすぐ南内門が構えます。三の丸側には市民広場、その西側に市立博物館と市民会館があります。
夏季は付近でアイスクリン(シャーベット状のアイス)が売られています。
<看板内容>
南内門外の大橋に当たり、名称は杉材を用いた橋ということから付けられたといわれる。
文政四年(一八二二)に濠の両側が石垣となるとともに、檜材によって掛替えされた際に欄干・擬宝珠がつけられたものである。
基本情報
架け替え | 2010年(平成22年)8月 |
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橋の長さ | 25.8メートル |
橋の幅 | 5.8メートル |
位置
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コントラスト
三の丸市民広場の近くから眺める杉の大橋。
朱塗りの欄干と黒塗りの橋げたのコントラストが実に美しく、特にさくらまつりの季節には一面を桜に包まれて、まさに絶景となります。
桜が散り始める時期には、濠に桜の花弁が落ち絨毯となり、一層美しい景色となりますので、ぜひ写真撮影をされてみてください。
さくらまつり
さくらまつりの時期、杉の大橋は本丸へ向かう大勢の人でにぎわいます。
近年歩道が舗装されたこともあり、大変歩きやすくなっていますので、ご年配の方や、ベビーカーを押すご夫婦でも安心して歩くことが出来ます。
中濠を見下ろす
杉の大橋の上から中濠を見た様子。
陽を遮る木が少ないので、真夏の昼頃は熱中症にご注意ください。
最寄りの東屋や木陰にはいってこまめに水分をとりましょう。
周辺施設・スポット
南内門
杉の大橋を渡って二の丸に入る時に通過する門です。簡素な外見は、戦国の威風をよく伝えています。
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弘前城植物園
園内には、1500種、12万4000本の樹木などを植えており、四季折々の草花、庭園なども楽しめます。
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市立博物館
弘前藩政を中心とした歴史、美術工芸資料を系統的に展示し、郷土の理解に役立つようにしています。
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市民広場
追手門広場をくぐり、桜や松の林が続く左手に広がるのが、全面芝生の市民広場です。
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最寄りの出口
追手門口
追手門が弘前城の正面玄関と呼ばれるように、ここから入城するのがスタンダードといえます。
追手門口の付近には、路線バスと100円バスの停留所があり、タクシーの停車場もあるため交通の利便性に優れています。交差点向かいの「市立観光館」には駐車場があるため、車で来城される方もここからの入城が便利です。
市役所の駐車場は、さくらまつり期間中に臨時駐車場となります。
最寄のトイレ
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未申櫓前トイレ
杉の大橋を渡ったあとそのまま南内門をくぐり、左手方向、未申櫓側へ行く途中にあります。
トイレの標識は、人々に解りやすい標識でありながら、公園の景観を損なわないデザインになっております。