弘前ねぷたまつりの開催まであと25日。ねぷた絵師、村岡 盛應(せいおう)さん方のねぷた絵制作の現場へお邪魔いたしました。
村岡さんの現場へは今年で3度目。
まだお披露目前の貴重なねぷた絵を、私たちスタッフ陣に見せてくださいました。
弘前ねぷたとは
弘前ねぷたまつりは国の重要無形民俗文化財に指定された弘前の夏の祭りです。
毎年8月1日~7日まで開催され、県内外から多くの観光客や市民が訪れます。弘前市内をねぷたが運行され、囃子や太鼓、掛け声とともに、弘前の熱い夜を彩ります。
7日目は「なぬか日」と呼ばれ、河川敷でねぷたを燃やすフィナーレを行います。
2014年の弘前ねぷたまつり情報
村岡 盛應(せいおう)さんと鏡絵
今年も村岡さんと徳差さん方は「相馬ねぷた愛好会」さんのねぷた絵制作をされていらっしゃいました。
残念ながら全貌はまだお見せできません・・・今年の弘前ねぷたまつりで「相馬ねぷた愛好会」さんのねぷたをぜひ探してみてください。
鏡絵(かがみえ)
迫力ある武者絵
弘前ねぷたの山車の前面は「鏡絵(かがみえ)」といい、戦国史や中国の三国志、水滸伝などを題材とした、迫力ある武者絵などが描かれます。
龍や鬼など架空の動物や、虎といった実際にいる動物が描かれたりもします。
【左写真は2014年の村岡さんのねぷた絵の下絵】
村岡さんの今年のねぷた絵は、実物の鏡絵は今年も迫力満点!鬼と、鬼から逃げまどう女性、鬼を退治する武者の姿。近くで見ると鬼の恐ろしい形相に少しヒヤリ。
見送り絵(みおくりえ)
美しい女性や幽霊
鏡絵の裏面にあたる部分を見送り絵といいます。武者を見送る女性や、唐美人、女の武者などが多く描かれるのが特徴です。
また、女性の幽霊などおどろおどろしいねぷた絵も多く描かれます。
ねぷたは、前からみた様子と後ろから見た様子で雰囲気ががらりと変わるものが多いです。弘前ねぷたの楽しみ方の一つといってよいでしょう。
【左写真は2014年の村岡さんのねぷた絵】
村岡さんの今年のねぷた絵は、表とは打って変わって、優しいほほえみをたたえキラキラ輝く天女たちや、色気ある地獄太夫の姿が。
扇ねぷたと組みねぷた
扇型の山車か人形型か
弘前ねぷたは、扇型(おうぎがた)のねぷたや、人形型のねぷたがあります。
青森ねぶたは人形型であるのに対し弘前には二種類のねぷたがあります。
2014年の弘前ねぷたまつりで熱い夏の夜を楽しみましょう!
2014年の弘前ねぷたまつり情報
ねぷた絵制作現場突撃シリーズ
【2012年】2012年弘前ねぷたまつり 制作の様子
【2013年】2013年弘前ねぷたまつりに向けラストスパート! ねぷた絵制作の現場